盤石と思われたコカ・コーラボトラーズジャパンがこれほど大規模なリストラに踏み切った背景には、複合的な業績悪化の要因が存在します。
最大の要因は、長年にわたり同社のドル箱であった自動販売機チャネルの収益性低下です。コンビニエンスストアのドリップコーヒーやドラッグストアのディスカウント攻勢に押され、定価販売が基本の自販機市場は年々縮小。さらに人件費や電気代の上昇が追い討ちをかけ、自販機の維持コストが利益を圧迫する構造に陥りました。
加えて、PETボトル原料(PETレジン)や果汁・茶葉などの原材料価格の高騰、物流クライシスに伴う配送費の上昇が収益を直撃しました。ボトラー統合に伴うITシステムの共通化遅れや重複拠点の維持費も重なり、一時は営業赤字を計上する事態へと発展したことが、聖域なきコスト削減へと舵を切る決定打となりました。