日常の推理劇が繰り広げられる平和な場に見える事務所だが、実は物語の宿敵である黒の組織との暗闘においても最前線となってきた。過去の重要エピソードでは、事務所内に盗聴器が仕掛けられたり、組織の幹部であるベルモットやバーボン、キールらの視線がこのビルに注がれたりと、一歩間違えれば壊滅の危機に直面する緊張感に包まれた。
コナンが阿笠博士の発明品を隠し持ち、小五郎を麻酔銃で眠らせて推理を披露するあの応接用ソファ周辺は、まさに組織の目を盗みながら真実を暴く緊迫の舞台だ。事務所の電話ラインやPC、さらには窓越しに外を伺うコナンの動作ひとつひとつに、黒の組織に対する重大な伏線が散りばめられており、単なる探偵事務所以上の「作戦本部」としての意味合いを帯びている。