午前と午後の1日2回、官邸の記者会見場で行われる定例会見は、政府の公式見解を発表する場であると同時に、報道・ニュースの最前線として激しい言論の応酬が繰り広げられる場でもある。厳しい追及に対して「問題ない」「仮定の質問には答えない」といった定型句でかわすテクニックもまた、政治ジャーナリズムにおける批判の対象となってきた。
表層的なやり取りの背後で、記者たちはどのような取材を行い、権力の真実へと迫ろうとしているのか。事実の隠蔽を許さず、権力の暴走をチェックするという政治ジャーナリズム本来の責務が、まさにこの会見場で試されているのだ。