「正直、最初はポップスを式の合唱曲として採用することに慎重な声もありました」。都内の私立高校で音楽を教える50代の教諭はそう明かす。変拍子や独特のテンポ感、そして何よりメッセージの直接性が、従来の厳かな式典の雰囲気に馴染むのか疑問視されたためだ。
だが、実際に生徒たちが練習で見せた目の輝きが、大人たちの疑念を吹き飛ばした。「型通りの綺麗な合唱ではなく、心底から感情を吐き出すような歌声になる。今では『生徒たちが自発的に選び、自分たちの言葉として歌える曲』として、現場の支持も盤石です」。教育の現場においても、この曲は新しい風を吹き込んでいる。