この耳に残るフレーズとメロディの組み合わせは、どのようにして生まれたのか。鍵を握るのは、ヨドバシカメラ創業者の藤沢昭和氏だ。創業期、カメラの聖地とされた新宿西口の小さな店舗からスタートした同社は、他店との差別化を図るために強烈な音響プロモーションを導入した。
当時はラジオやテレビでの広告が急速に影響力を増していた時代。藤沢昭和氏の決断のもと制作されたヨドバシカメラCMソングは、キャッチーなフレーズと馴染みのある旋律を掛け合わせることで、一気に人々の認知を獲得した。一度聴けば店舗の場所と名前がセットで記憶される仕組みは、まさに計算されたメディア戦略だった。