マダニに刺された、あるいは刺された疑いがある場合、どの診療科を訪ねるべきか。マダニがまだ皮膚に喰らいついている状態、あるいは局所の炎症が強い段階では、迷わず「皮膚科」を受診する。皮膚科医は専用の処置器具を用いて口器を残さず安全に虫体を摘出し、適切な局所処置と抗生剤外用薬を処方してくれる。
一方で、刺されてから数日以上が経過しており、発熱や倦怠感、消化器症状などの全身症状が出現している場合は、「感染症科」または「総合診療科」、あるいは救急外来を受診しなければならない。受診時には「いつ、どの地域の山や草むらに入ったか」「刺された痕跡があるか」を問診で明瞭に伝えることが、迅速な血液検査と治療開始の鍵となる。