プロジェクトの陣頭指揮を執ったのは、国内を代表する商業施設デベロッパーである三井不動産株式会社だ。同社を率いる植田俊代表取締役社長のもと、同社は「モノを売る場」から「豊かな時間を過ごす場」への変革を加速させている。マリンピア神戸の再開発も、まさにその戦略思想を凝縮した先鋭的な試みと言える。
行政側の熱量も非常に高い。神戸市長の久元喜造氏は、垂水駅周辺の再開発事業と連動させた沿岸部の活性化を強く後押ししてきた。神戸市垂水区という歴史ある住宅地と観光資源が共存する地域において、官民の密接な連携が実を結んだ形だ。地域住民の生活に溶け込みつつ、広域からの誘客も実現する複眼的な拠点づくりが完遂された。