Netflix配信開始直後から世界中で爆発的な話題となった『マスクガール』。最大のサプライズは、物語の根幹を担う「整形前のキム・モミ」役に、演技経験のほとんどない新人イ・ハンビョルが抜擢されたことでした。オーディションに参加した女優志望者の数は約1,000人。その頂点に立ったのが彼女でした。
メガホンを取ったキム・ヨンフン監督は、キャスティングにあたって「特殊メイクやCGに頼るのではなく、原作ウェブトゥーンが持つ独特の悲哀や狂気、剥き出しの人間味を体現できる実在の人物」を渇望していました。何百人ものプロフィールを見ても決定打に欠けていた中、イ・ハンビョルのオーディション映像を目にした監督は、その静かながらも強い眼差しと独特の佇まいに一瞬で惹きつけられたと明かしています。
画面に現れた瞬間、視聴者が息を呑んだのは原作との圧倒的なシンクロ率です。容姿に対する劣等感と、心の底で渦巻く承認欲求、そして舞台上で仮面を被った際に見せる爆発的なエネルギーを見事に表現し、ドラマの説得力を一気に高めました。