物語のクライマックスにおいて、拓人に突きつけられたのは「人工呼吸器を装着するか否か」という究極の選択だった。呼吸器をつければ命はつなぎ止められる。しかし、それは同時に、自らの声を失い、寝たきりの状態を受け入れることを意味していた。
家族や恋人の恵(多部未華子)にこれ以上の負担をかけたくないという思いと、死への恐怖。その狭間で揺れ動く拓人の姿は、視聴者の胸を締め付けた。彼は一度、生きることを諦めかける。だが、周囲の無償の愛と、自分自身がこれまで紡いできた時間を見つめ直す中で、一つの決断を下す。それは「生きたい」という、あまりにもシンプルで力強い本能の叫びだった。