かつて、急な発熱や怪我の際に「あってよかった」と感謝された置き薬。しかし、スマートフォンの普及と物流革命がその価値観を根底から覆しました。今や、欲しい薬はスマホ一つで数時間以内に手に入ります。わざわざ使った分だけ後払いし、数ヶ月に一度、点検のために自宅で待機する時間は、タイムパフォーマンス(タイパ)を重視する世代にとって非効率の極みと映っているのです。
さらに、ドラッグストアのプライベートブランド(PB)商品の台頭も見逃せません。置き薬の薬は、市販の薬に比べて割高に設定されていることが多く、「維持しているだけでコストパフォーマンスが悪い」と気づく消費者が増えています。