華やかなお嬢様学園のきらびやかな世界観とは裏腹に、実際の撮影現場は極めて過酷な肉体労働の連続でした。真冬の寒空の下、薄手の制服姿で早朝から深夜までロケが続く超過密スケジュールの中、執事とお嬢様がペアを組んで戦う「デュエロ(決闘)」のシーンでは、ドレスや制服を泥だらけにしながらアクションをこなす日々が続きました。
特にメイが孤立無援の状態から周囲の信頼を勝ち取っていく中盤の展開では、感情を爆発させるシリアスな演技とコミカルなリアクションの緩急が試されました。当時、一部で囁かれていた若手アイドル女優としての色眼鏡を吹き飛ばしたのが、榮倉さんの妥協なき演技への姿勢です。寒さで唇が震えるような悪条件でも弱音を一切吐かず、テイクを重ねるひたむきな姿は現場スタッフを唸らせました。
その結果、榮倉奈々さんは本作で見事に第60回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・主演女優賞を受賞。視聴者を物語へ引き込む自然体な喜怒哀楽の表現と、泥臭さを恐れない確かな演技力が高く評価され、名実ともにトップ女優への階段を駆け上がりました。
また、ドラマを語る上で欠かせないのが、ROCK'A'TRENCH(ロッカトレンチ)が歌う主題歌『My SunShine』です。疾走感あふれるメロディと温かい歌詞は、凍えるロケ現場でキャスト陣のモチベーションを高めるアンセムとなっており、劇中でメイが前を向くシーンと完璧にシンクロして大ヒットを記録しました。