不祥事が発生した際、大学がどのような初動をとるかは生き残りをかけた生命線となる。かつてのように「学内調査で処分を決める」といった内輪の対応は、もはや一切通用しない。ひとたび後手に回れば、Yahoo!ニュースのコメント欄やSNS上で猛烈な炎上が巻き起こり、ブランドイメージは失墜、志願者数の激減という破滅的な結末を招くことになる。
いま高等教育業界に求められているのは、リスクを隠すのではなく早期に開示し、警察等の法的機関と全面的に連携する姿勢だ。不祥事が起きた際のリスクコミュニケーションを誤れば、大学経営そのものが傾く。透明性の高いガバナンスと、法令遵守を最優先する毅然とした組織文化の構築こそが、不祥事の連鎖を断ち切る唯一の道である。