突然のアタックを受け、床に倒れ込んでしまった場合はパニックを起こして無理に立ち上がろうとしてはいけません。まずは二次的な組織損傷を防ぐための動けないときの緊急対処法を落ち着いて実行することが最優先です。
第一に確保すべきは、腰への力学的負荷を極限まで減らした楽な姿勢と痛くない寝方です。直後は仰向けで足を伸ばす姿勢が最も腰椎に牽引ストレスをかけるため、以下の2つのポジションを試してください。
- 側臥位(横向き姿勢・シムス位風):痛む側を上にして横向きに寝て、背中を軽く丸め、両膝を曲げてお腹に引き寄せます。両膝の間にクッションや丸めたバスタオルを挟み込むと、骨盤のねじれが解消され、痛みが大幅に緩和されます。
- 仰向け・膝下クッション姿勢:どうしても横向きになれない場合は、仰向けの状態で膝の下に大きめの座布団や丸めた毛布を入れ、膝と股関節を約90度に曲げた状態を作ります。腰椎の前弯が平坦化し、椎間関節の圧迫が劇的に軽くなります。
少し動ける状態になったら、立ち上がる前にコルセットの正しい巻き方を遵守して装着します。よく見られる誤りは、肋骨や胃に近い「ウエストのくびれ部分」を過剰に締め付けてしまうことです。コルセットの幅の中心が「骨盤の最も高い骨(腸骨稜)」にかかるように低めに当て、おへその下あたりで仙腸関節を包み込むようにベルクロを固定するのが正解です。腹圧を高めて腰椎を固定具として支えるため、骨盤をしっかりホールドさせることが安定感を生み出します。