2000年代、日本中を巻き込んだ「K-1 WORLD MAX」の熱狂。その中心にいたのが魔裟斗だった。2003年、そして2008年と2度にわたり世界王座に輝いた背景には、文字通り命を削るような葛藤と極限状態の戦いがあった。
当時の裏側について、彼は「リングに上がる直前まで恐怖とプレッシャーで押し潰されそうだった」と明かす。煌びやかなライトと大歓声の影で、世界中の強豪を迎え撃つ王者の孤独は想像を絶するものだった。徹底的に計算されたコンビネーションと、相手の呼吸を見抜く眼力は、終わりのない稽古と執念から生まれた結晶にほかならない。