1階席はステージとの距離の近さが最大の魅力だ。前方の1〜7列目付近では、演奏者の手元や表情、弦楽セクションが弓を揃える息遣いまでが目と耳にダイレクトに飛び込んでくる。ただし舞台面を見上げる角度になるため、奥に位置する管打楽器陣の見え方はやや制限される。対照的に、1階の中後列(15〜22列目)は目線がステージと自然に交差し、オーケストラ全体の配置と指揮者の動きが一望できるバランスに優れたエリアとなる。
2階席センターブロックは、ホール全体の音響設計が最も効果的に結実する場所だ。豊かな残響が頭上から降り注ぎ、各パートの音が美しくブレンドされて耳に届く。傾斜もしっかり確保されているため、前の客の頭部で視界が遮られる心配はほとんどない。3階席やバルコニー席はステージを見下ろす開放的な俯瞰ショットが楽しめる一方、高所ならではの急傾斜があるため、高所での鑑賞に不慣れな人は注意したい。