バウムテスト(Baumtest)は、1946年にスイスの心理学者カール・コッホ(Karl Koch)によって標準化された投影法の描画テストです。言語を介したアンケート形式の心理検査と異なり、受検者が「良く見せよう」と作為的に回答を操作することが極めて難しいため、医療機関、教育相談、企業の適性把握など幅広い現場で用いられてきました。
基本的な木の絵 心理テストのやり方は極めてシンプルです。A4サイズの白い画用紙を縦置きにし、HB程度の鉛筆と消しゴムを用意します。検査者は「1本の木を描いてください。ただし、モミの木(クリスマスツリー)や記号のような木ではなく、実のなる木を描いてください」と教示します。時間制限は設けず、描く順番や消しゴムの使用頻度、描画にかかった所要時間も観察の対象となります。
樹木は古来より生命の象徴であり、人間が無意識のうちに「自分自身の身体像(ボディ・イメージ)」や「精神的な自己統合」を重ね合わせやすいモチーフとされています。そのため、用紙のどの位置にどれくらいの大きさで描いたか、各パーツがどのように構成されているかによって、本人の内的なエネルギー状態や社会的適応度が鮮明に投影されます。