「ナレ死(なれし)」とは、「ナレーション死」を略したエンタメ用語・ネットスラングです。ドラマやアニメ、映画などのフィクション作品において、主要キャラクターや歴史上の重要人物が命を落とす場面を劇中で直接演じさせることなく、語り手(ナレーター)による短い解説音声だけで死亡の事実を伝える表現を意味します。
この言葉の語源を遡ると、元々は2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)の実況スレッドやアニメファンの間で自然発生的に使われていたスラングでした。かつてのアニメ作品、例えば『機動戦士ガンダム』をはじめとする富野由悠季監督作品などで、名もなき兵士から重要なパイロットまでが次々と淡々としたナレーションや字幕で戦死していく様を、視聴者が親しみを込めて呼び始めたのが発端とされています。
その後、テレビドラマの実況文化やSNSの普及とともに一般層へ浸透。後述する2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』の放送を契機に、大手メディアや公式番組内でも公然と用いられるメジャーなエンタメ用語へと飛躍を遂げました。