SNSや大手掲示板、知恵袋などのコミュニティを調査すると、猫の抱っこ失敗時のネットの反応には、悲壮感と後悔に満ちた生々しい声が溢れています。
「善意で抱き上げただけなのに、顔面を後ろ足で蹴られて流血した」
「抱っこしようとした瞬間、猛ダッシュでベッドの下に潜り込み、3日間姿を見せてくれなくなった」
「無理に抱き続けたら腕を本気噛みされ、手の甲がパンパンに腫れて外科で抗生剤の点滴を受ける羽目になった」
現場取材で見えてきたのは、「抱っこに失敗した瞬間の人間の誤った対応」が、さらなる悲劇を呼んでいるという実態です。猫が暴れ始めた際、落とすまいとして腕の力を強めてぎゅっと締め付ける飼い主が非常に多く見られます。しかし、拘束圧が強まれば強まるほど、猫は「捕食者に首根っこをへし折られる直前」のパニックに陥り、爪を立て、噛みつき、狂乱状態の脱出を試みます。
ここで知っておくべき猫の抱っこで暴れる時の対処法は、直感に反するかもしれませんが「力を抜いて素早く、静かに床へ着地させる」ことです。暴れ出したら絶対に引き留めてはいけません。飼い主自身が腰を落として床に近づき、猫の後ろ足が地面に着くルートを即座に開放します。空中で完全に手を離すと落下着地事故(特にフローリングでの脱臼や骨折)につながるため、「抱え込みを緩めながら滑り台のように床へエスコートする」のが鉄則です。
「暴れたらすぐに解放される」と学習した猫は、パニックを最小限に抑えることができ、飼い主に対する恐怖心を固定化させずに済みます。無理に抱き留めない潔さこそが、将来的な抱っこ成功への最短ルートとなります。