こうした北朝鮮内部の異様なキャラクター熱は、近年映像メディアを通じても世界に可視化されつつある。平壌を訪れた外国人旅行者がYouTubeに投稿したVlog映像には、街を行き交う子供たちのリュックサックや遊園地の乗り物にハローキティが描かれているシーンが鮮明に映し出されている。
さらに、国際的なジャーナリストが制作した調査報道ドキュメンタリーや、Netflixで配信された安全保障・闇市場に関するドキュメンタリー番組でも、この奇妙な流通構造が特集された。カメラが捉えた平壌の日常は、封鎖された国家のイメージとは裏腹に、グローバルな消費社会の波が密かに浸透している現実を厳密に照らし出している。