この店最大の特徴は、あまりにもユニークなオーダー方法だ。メニューにはズラリと映画のタイトルが並んでいる。『ゴッドファーザー』、『タイタニック』、『千と千尋の神隠し』……。名前を見ただけで脳裏に鮮烈な名場面が蘇る。
出される一杯は、単に映画のイマジネーションを模しただけのものではない。色合い、アルコール度数、果実の酸味、そして喉を通る瞬間の余韻にいたるまで、その映画が持つテーマやストーリー展開が見事に落とし込まれている。映画のクライマックスで胸が締め付けられるような感覚が、ひとくち飲んだ瞬間に口いっぱいに広がるのだ。