モチベーションを語る上で欠かせないのが、心理学における動機づけ理論の基本区分である「内的動機付け(内発的動機づけ)」と「外発的動機付け」の対比です。
外発的動機付けとは、行動の目的が「外部からの刺激」にある状態を指します。具体的には、給与アップや昇進、賞賛といった【報酬】の獲得、あるいは減給や叱責、評価の低下といった【罰】の回避が行動の原動力です。短期間で特定の行動を促す即効性がある一方、刺激がなくなると行動が停止しやすく、徐々により大きな報酬を要求するようになる「報酬中毒」に陥りやすい弱点を持っています。
これに対し、内的動機付けとは「その活動自体が楽しいからやる」「知的好奇心が満たされるから取り組む」という、内面から自然と湧き上がる衝動を指します。プログラミングに夢中になって時間を忘れるエンジニアや、誰に頼まれなくても休日に絵を描き続けるクリエイターの心理状態が典型です。行動そのものが目的化しているため、外部の介入がなくても努力を自走できるのが最大の特徴です。