マウンド上で異彩を放ったのが、先発を務めた山本由伸だ。序盤こそ相手打線のしつこいファール打ちに苦しみ球数を費やしたものの、4回以降は立ち直り、鋭く落とすスプリットとコーナーを突く直球で相手打線を沈黙させた。要所を締める圧巻のピッチングで味方の反撃を呼び込み、先発としての役割を十二分に果たしてみせた。
指揮官のデーブ・ロバーツによる采配も冴え渡った。山本が作った流れを途切れさせないよう、相手の左右の打撃プロファイルに合わせて細かくブルペンを投入。ピンチで登板したセットアッパーが注文通りの併殺打に打ち取るなど、ベンチの緻密なデータ分析と素早い決断が、1点差を逃げ切る鉄壁の継投リレーを結実させた。