2019年、テレビ界に大きな激震が走った。テレビ朝日の看板アナウンサーとして長年報道番組を担当していた小川彩佳氏が、フリー転身直後にTBSテレビの『news23』メインキャスターに就任したからだ。局の垣根を越えた異例の抜擢は、メディア関係者の間で大きな話題を呼んだ。
小川氏が持ち込んだのは、真摯にニュースと向き合う誠実さと、当事者の痛みに寄り添う共感力だった。社会課題やジェンダー問題、多様性に関するニュースにおいて、視聴者の視点に立ちながら語りかける姿勢は、若年層や女性層を中心に新たな視聴者層を開拓した。激動する社会情勢のなかで、伝統ある報道番組に新たな息吹を吹き込んだ功績は極めて大きい。