日本人が最も陥りやすい落とし穴が、ぬいぐるみを「doll(ドール)」と呼んでしまうケースです。英語の「doll」は、基本的に「人間の形をした人形」を指します。バービー人形やリカちゃん人形、あるいはビスクドールやマリオネットのように、プラスチックや陶器、木材などで作られた人型の玩具が「doll」の代表例です。
そのため、例えばホテルの部屋に置いたクマのぬいぐるみを指して「I lost my doll.(人形を失くしました)」と伝えると、スタッフは人間そっくりのフィギュアや幼児用の抱き人形を探し始めてしまいます。ましてや大人が「I always sleep with a doll.」と話すと、「大人が人間の人形を抱いて寝ているのか」と、少し不気味なニュアンスや強い執着と受け取られかねません。
綿やビーズが詰められた柔らかい布製のぬいぐるみは、英語では「doll」のカテゴリーから外れるという言語感覚をまず押さえておくことが重要です。