東洋医学において、耳は「全身の縮図」と位置づけられている。胎児が頭を下にした形で全身の反射区が投影されており、中でも最も重要視されるのが、耳の上部・Y字型の軟骨のくぼみに位置する「神門(しんもん)」のツボだ。
神門は、自律神経のバランスを司るキーツボとして知られ、精神的な不安やイライラを鎮静化させる働きを持つ。親指と人差し指で神門を挟み込み、ゆっくりと深呼吸をしながら圧迫することで、高ぶった感情が静まり、深い安心感が得られる。
さらに、耳周辺の血流促進は、内耳の循環不全が引き金となる耳鳴り改善やめまいの軽減にも有効だ。耳のツボ「神門」を中心に周辺を刺激することは、心身双方のトラブルを同時に鎮める最短ルートといえる。