現代の絵文字は豊富だ。選択肢は何千種類にも及ぶ。でも平成の絵文字組み合わせには、今の絵文字にはない密度があった。
平成の絵文字・顔文字は、ただの記号以上のコミュニケーションツールとして機能し、言葉にならない感情やニュアンスを巧みに表現していた。 限られたパーツで最大限の感情を表現しようとする工夫が、あの独特の熱量を生み出した。
今の絵文字は「選ぶ」もの。平成の絵文字組み合わせは「作る」ものだった。その差は小さいようで大きい。自分で記号を並べてキャラクターを作り上げる行為には、明確な意志と創造性があった。だからこそ受け取った側も、相手の気持ちをリアルに感じ取れたのかもしれない。