物語の終盤、グランマンマーレやフジモトといった超自然的な存在が登場し、世界のバランスを保つための「試練」が宗介に課せられる。ポニョが人間になるための条件として提示される決断は、彼女の正体が魔法使いであり、異界の存在であることを改めて印象づける。
世界が水没した状態のまま、物語はハッピーエンドのように締めくくられる。しかし、街が元通り復旧したわけでもなく、人々の生活が以前のように戻ったわけでもない。この不完全でどこか浮世離れしたラストシーンこそが、視聴後に残る「言いようのない違和感」の正体だ。
水害の恐ろしさと美しいグラフィックの裏に隠された神話的構造を理解したとき、単なる子供向けアニメという固定観念は打ち砕かれる。可愛らしさと破滅の予感が同居する独特の世界観。恐怖の裏にある製作者の真意に触れたとき、私たちはこの映画が持つ真の凄みと、アニメーションという表現が秘めた無限の可能性を再発見することになるだろう。 (出典: ポニョ 怖い 津波(Yahoo!ニュース))
詳細を見る詳細を見る詳細を見る