2026年現在、正力松太郎という人物に対する評価の波が再び押し寄せている。背景にあるのは、エンターテインメントの世界的トレンドだ。近年、Netflixをはじめとするグローバル動画プラットフォームにおいて、昭和の激動期を描いた重厚な歴史ドラマや昭和史ノンフィクションを原作としたドキュメンタリー作品が世界的な注目を集めている。
一人の男がメディアを独占し、世論と文化を牽引したダイナミズムは、現代のクリエイターや視聴者にとって格好のテーマとなっている。書店でも伝記・人物史コーナーに正力を題材とした再検証本が次々と並び、清濁併せ呑む彼の泥臭いリーダーシップが、変化の激しい令和の時代において新たなインスピレーションを与えているのだ。