行政側の動向も素早かった。当時、長年にわたり県政を率いていた古田肇元岐阜県知事の陣頭指揮のもと、岐阜県庁は直ちに県内の湧水利用施設に対する緊急一斉点検を実施した。
それまでの「自然の水だから安全」という甘い認識を改め、紫外線殺菌処理の導入促進や定期的な細微菌検査の義務化など、全国的にも極めて厳しい新たな安全管理ガイドラインが策定された。さらに、地元の郡上市観光協会とも連携を強化し、観光客が安心して足を運べる体制づくりを推進した。
こうした行政と民間の一体となった取り組みは、全国の湧水を利用する飲食店やレジャー施設における衛生管理の新たな標準モデルとして高く評価されている。