華々しいデビューを飾った千葉雄大ですが、特撮の現場は決して平坦な道のりではありませんでした。モデル出身で演技の基礎がないまま飛び込んだ撮影現場では、連日のように監督からの厳しい指導が飛び交っていたといいます。
特に苦戦したのが、アフレコ(声の吹き替え)と過酷なアクションシーンでした。変身後のスーツアクターの動きに合わせて声を当てる作業は、タイミングや感情の乗せ方に高度な技術を要します。最初は思うように声が出ず、悔しさから人知れず涙を流したこともあったと後に語られています。
しかし、弱音を吐かずに愚直に役と向き合い続けた1年間が、彼の役者としての基礎体力を鍛え上げました。共演したキャスト陣とも強い絆で結ばれ、この過酷な現場を乗り切った経験が、どんな現場でも物怖じしない柔軟性とプロ意識を育てる契機となりました。