時計の針を10年前のあの日に戻す。2016年5月21日、当時大学生で音楽活動を行っていた冨田真由さんは、小金井市内のライブハウスでイベントに出演する予定だった。しかし、会場に入る直前、待ち伏せていた男によって突然襲撃される。首や胸など計34箇所を執拗に刺され、一時心肺停止の重体に陥った。
犯人の男は、SNS上で冨田さんに対して一方的な執着を見せ、執拗な書き込みを繰り返していた。プレゼントを送り返されたことに憤慨し、身勝手な逆恨みを募らせた末の犯行だった。白昼堂々、人通りのある場所で起きたこの事件は、日本社会に計り知れない恐怖を与えた。