イオンモール株式会社の名誉会長であり、日本の近代流通業を牽引してきた岡田元也氏は、単に物を売る場ではなく「顧客が1日過ごしても疲れない快適な空間づくり」を追求し続けてきた。商業施設・不動産業におけるイノベーションとして誕生したイオンモール越谷レイクタウンの設計思想にも、その哲学は深く息づいている。
広大な館内をストレスなく回遊させるためには、休憩スペースの配置だけでなく、荷物から解放されるロッカーインフラの充実が不可欠であった。顧客が「重い」「邪魔だ」と感じる物理的ストレスを取り除くことで、滞在時間を延ばし、モール全体の回遊性と購買意欲を高める。返金式無料ロッカーをはじめとする細やかな顧客視点の配置計画は、まさにこの流通思想の結実と言えるだろう。