かつて50代といえば、定年退職やキャリアの収束を意識する時期とされていた。だが、労働市場の人手不足や長寿命化を背景に、その常識は完全に崩れ去った。
デジタル領域へのリスキリング(学び直し)を果たし、新たな職種へ挑戦する動きが加速している。AIツールの活用やリモートワークの定着により、子育てや家事の合間に培ったマルチタスク能力、高いコミュニケーション能力をビジネスの場で存分に発揮する女性が増加中だ。企業側もまた、経験に裏打ちされた深い洞察力を持つ人材として、彼女たちを高く評価し始めている。
独立・起業という選択肢を選ぶケースも珍しくない。趣味が高じたオンラインショップの運営から、これまでの経験を生かしたコンサルティング業務まで、組織の枠にとらわれない柔軟な働き方が定着している。