世界の中で東アジア人は長らく「イエロー(黄色)」と表現されてきました。この呼称の発端は、18世紀後半にドイツの解剖学者ヨハン・フリードリヒ・ブルーメンバッハが提唱した五大人種分類に遡ります。当時の人類学的な色分けは政治的・地理的な意図も含んでおり、実際の皮膚色を精密に測色したものではありませんでした。
現代の色彩計や分光測色器を用いた生体計測において、日本人の肌の色 特徴を分析すると、白人層と極端に異なる黄色色素を過剰に持っているわけではないことが実証されています。皮膚表面の反射光には、血液中のヘモグロビン(赤色)、表皮のメラニン(黒〜褐色)、皮下組織のカロテン(黄色)が複雑に重なり合っており、日本人の素肌は「わずかに黄みを帯びた明るいベージュ〜ピンクベージュ」が物理的な実態です。
「日本人の肌の色が黄色と言われる理由」の多くは、欧米人の皮膚と比較して角質層の光散乱特性や皮下の赤みが抑えめに見えるコントラストから生じた視覚的印象に過ぎません。