オタク文化やBL作品の読者層において、「リバ」は作品の根幹に関わる非常にデリケートかつ重要な用語です。キャラクター同士の恋愛描写において、役割分担である「攻め(タチ=能動側)」と「受け(ネコ=受動側)」が固定されず、シチュエーションや作品ごとにポジションが入れ替わる描写や設定を指します。
この界隈において、カップリング表記は一般的に「攻め×受け(例:A×B)」の順序で記述されます。リバ作品やリバ嗜好の場合、あるときは「A×B」でありながら、別の場面では「B×A」の関係性へと反転することが許容・描写されます。
ここで知っておくべき文化的な背景が、ファンダムにおける「固定派」と「リバ派」の嗜好の差異です。ファンの間には「Aは絶対に攻め、Bは絶対に受けでなければならない」とする厳格な「攻め受け固定派」が存在します。固定派にとって、意図しないリバ描写を目にすることは精神的な不快感(通称「地雷」)につながるケースが少なくありません。
そのため、SNSのアカウントプロフィールや同人誌の奥付・注意書きには、「リバあり」「左右固定」「リバ不可」といった属性明記が暗黙のマナーとして徹底されています。これは単なる個人の好みにとどまらず、ファンコミュニティ内での無用なトラブルを防止し、健全な棲み分けを維持するための重要な自衛手段として定着しています。