大きなレーベルや事務所の庇護のもとで活動する時代から、DIY精神で自らの楽曲を世界に届けるインディペンデントなスタイルへ。このシフトは、単なる活動形態の変化にとどまらず、彼の人生観そのものの変容を映し出している。ライブハウスや小規模なイベントでのパフォーマンス、DIYな映像制作、ファンとの直接的なダイアログ。
「大きなステージで何万人の歓声を浴びることも素晴らしかったが、目の前の数十人、数百人に自分の音が直接届く手応えは何物にも代えがたい」。かつてスタジアムを沸かせたアーティストが口にするその言葉には、一切の強がりがない。狂騒の時代を通過した者だけが到達できる、地に足のついた表現者としての成熟がそこにはある。