コンクールの演奏曲目は、すべてフレデリック・ショパンの作品のみで構成されている。これは世界中に存在する数あるコンクールの中でも極めて異例なルールだ。「エチュード」の緻密なアルペジオから、「英雄ポロネーズ」の壮大な響き、そして祖国への思いが滲む「マズルカ」の複雑なリズムまで、一人の作曲家の精神にこれほど深く潜り込む舞台は他に存在しない。
祖国ポーランドの苦難の歴史と重ね合わされたショパンの旋律は、現代の演奏者によって新たな息吹を吹き込まれる。1927年の創設以来、変わらぬ伝統を守りながらも、常に時代とともに進化してきた。