三菱金曜会とは、旧三菱財閥の流れを汲む主要企業の会長・社長クラスで構成されるトップ組織です。その起源は終戦直後の財閥解体にまで遡ります。GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の指令により財閥は解体を余儀なくされ、「三菱」の商号やスリーダイヤの商標使用すら一時禁止されました。
しかし、サンフランシスコ平和条約が発効した後の1954年(昭和29年)、旧財閥系企業の結束を取り戻すべく非公式の懇親会として発足したのが金曜会の始まりです。創業者・岩崎彌太郎以来の精神的支柱である「三綱領」(所期奉公・処事光明・立業貿易)を共有し、法的な持株会社を持たない緩やかな企業連合体として再結集を果たしました。
実質的な最高意思決定機関と見なされることも多い組織ですが、法的な法人格は持たず、規約上もあくまで「会員相互の親睦と情報交換」を目的に掲げています。