漫画家・長谷川町子が描いた原作マンガにおけるノリスケは、テレビアニメ版よりもさらにドライで、新聞風刺画的なユーモアを漂わせるキャラクターであった。終戦直後から高度経済成長期へと移り変わる日本の世相を反映し、生き抜くための逞しさを身につけた若者像として描かれていたのだ。
これをアニメーション制作を手掛けた株式会社エイケンと、長年放送を続けるフジテレビジョンが、より親しみやすいお茶の間の人気者へとマイルドに再構築した。制作陣による長年のマイナーチェンジを経て、現在の「調子が良いがどこか憎めないノリスケ」というアイコンが確立されたのである。