「スイカ」という名称から甘くてジューシーな果実を想像しがちですが、野生のカラハリスイカの風味は私たちがスーパーで見かける品種とは大きく異なります。
原種の果肉は白や薄い黄色がかった色をしており、味は淡白でほのかな酸味や苦味を持つ個体が大半です。糖度が低いため「甘いフルーツ」としてそのまま楽しむというよりは、砂漠を旅する人々にとっての「天然の給水タンク」として消費されてきました。
現地での伝統的な利用法としては、果肉をすりつぶして果汁を飲料水にするほか、煮込んでスープのベースにすることもあります。また、栄養価が凝縮された種子は天日干しにしてローストしてナッツのように食されたり、粉末にして保存食や油脂源として大切に活用されてきました。