「生きてる! ?」踊る鰹節に海外仰天!一流シェフ絶賛とEu規制の真相

「生きてる! ?」踊る鰹節に海外仰天!一流シェフ絶賛とEu規制の真相

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世界中でこれほど評価されている鰹節ですが、実は数年前まで欧州連合(EU)加盟国への正規輸出がほぼ不可能な状態が続いていました。その背景にあったのが、鰹節EU輸出規制の理由となった「ベンゾピレン問題」です。

鰹節造りでは、カツオを煮た後に広葉樹の薪でじっくりといぶす「焙乾(ばいかん)」という伝統工程が不可欠です。この煙によって独特のスモーキーな香りと保存性が生まれますが、同時に微量の多環芳香族炭化水素(PAHs)、中でも「ベンゾピレン」という物質が生成されます。

EUは食品安全基準においてベンゾピレンの残留基準値を2.0μg/kg以下と極めて厳しく設定しており、日本の伝統製法で作られた鰹節はこの基準値をオーバーしてしまったのです。日本国内の健康基準では問題視されない極めて微量な数値でしたが、欧州の厳格な壁に阻まれ、正規の輸出ルートは閉ざされていました。

この事態を打開するため、日本の水産加工業者や行政が立ち上がりました。鰹節ベンゾピレン規制の経緯を経て、煙の温度管理やろ過フィルターを導入した「EU基準適合型焙乾法」を確立。さらに2010年代半ばには、鹿児島県枕崎市の水産加工会社がフランスのブルターニュ地方に現地法人と工場を設立し、EU基準を満たす鰹節の現地生産に成功しました。このブレイクスルーによって、現在では欧州全土のシェフや一般消費者が安全に本物の鰹節を手に入れられる環境が整っています。

渡辺 美咲
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渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。