舌に白い斑点や膜ができる病態として代表的なのが口腔カンジダ症です。これは体内の常在菌である真菌(カビの一種)が、免疫力の低下や抗菌薬の長期服用などをきっかけに異常繁殖することで起こります。擦ると比較的容易に剥がれるのが特徴ですが、下の粘膜が赤く爛れて痛みを伴うケースもしばしば見られます。
一方、白い斑点が擦っても全く取れず、粘膜が角化して硬くなっている場合は「白板症(はくばんしょう)」が疑われます。白板症は前がん病変として知られ、一定の確率で癌化する可能性があるため放置は厳禁です。
日本歯科医師会も、口の中の粘膜に生じる白い病変についての早期発見と専門医への相談を強く呼びかけています。自己判断で「ただの汚れだろう」と放置せず、変化が2週間以上続く場合は必ず専門家の診察を受けてください。