番組の歴史において、中条あやみの存在は極めて異例だ。10代の瑞々しさのなかで務め上げた第1期、そして番組休止を経て復活を遂げたフェーズで再びスタジオに戻ってきた第2期。制作陣が彼女に寄せた信頼は、もはや尋常ではない。
彼女の武器は、息を呑むような造形美の奥にある「泥臭いまでの誠実さ」だ。イギリスにルーツを持つ彼女自身、アイデンティティの揺らぎや表現者としての孤独を幼い頃から抱えてきた。だからこそ、旅先で自分と戦うゲストの告白を、彼女は決して他人事として聞き流さない。深々と頭を下げ、真摯に言葉を受け止めるその眼差しが、視聴者とゲストのあいだに横たわる境界線をやすやすと溶かしていった。