世間一般には異なるジャンルで活躍してきたと思われがちな2人だが、そのキャリアを深く掘り下げると意外な共通点と濃密な関係性が浮かび上がる。最も大きな共通項は、自らのセルフプロデュース力と美学に対する徹底したこだわりだ。
石井竜也はミュージシャンとしてのみならず、映画監督として映画『河童』を手掛けるなど、ビジュアルアートの世界でも非凡な才能を発揮した。南野陽子もまた、単なるアイドルの枠に収まらず、衣装やコンセプトの提案から女優業へのシフトまで、自らのキャリアを緻密にデザインしてきた人物だ。さらに、かつて同じレコード会社(ソニー・ミュージックエンタテインメント)に所属していた縁もあり、裏方スタッフを介した芸術的センスの共有や、互いのクリエイティビティに対する深い敬意が長年存在していたとされる。ステージ上の圧倒的な存在感と、妥協を許さないプロ意識こそが、ふたりを結ぶ最大の共通点と言えるだろう。