日本語話者が韓国語を学ぶ際、最も早い段階で直面するのが「日本語の響きと酷似している単語」です。漢字を語源とする単語(漢字語)には「無料(ムリョ / 무료)」「約束(ヤクソク / 약속)」のように発音も意味もほぼ同一のものがある一方、日本語の日常単語と同じ発音でありながら、韓国語では下ネタや下品な意味になってしまう地雷ワードが存在します。
代表的な例が、日本語の「席(せき)」や「三期(さんき)」です。韓国語で「セッキ(새끼)」は「動物の幼獣」や人を罵る際の「野郎・クソ野郎」を意味し、会話の流れによっては相手に強い侮辱を与えてしまいます。また、日本語の「チョット(ちょっと)」は、男性器を指す俗語「チョッキ(좃/좆)」に近い濁音・激音の響きとして誤認されやすく、現地の飲食店で「ちょっと待ってください」と日本語混じりで発言した観光客が周囲を凍りつかせた事例も報告されています。
現場の通訳案内士や韓国語講師へのヒアリング調査によると、受講生が最もパニックを起こしやすいのはパッチム(子音の終わり)の発音の脱落です。たとえば「ご飯(パプ / 밥)」と「夜(パム / 밤)」、さらには「バカ(パボ / 바보)」は、日本人特有の平板なカタカナ発音で発声すると、現地の店員に「ご飯をください」と言ったつもりが「バカをください」と受け取られ、笑いが起きるケースが頻発しています。