言葉の紡ぎ手であるボーカルのYUKIは、タイアップ決定の知らせを受けた際、アニメの内容に関する具体的な資料をほとんど手元に持っていなかった。急遽あてがわれたキーワードから彼女が想起したのは、侍の戦いではなく、幼少期に親しんだ不朽の名作アニメ『キャンディ・キャンディ』の世界観だったという。女の子が抱く容姿へのコンプレックスと、それを抱えながらも前を向く強さ。ここに、あの強烈なイントロに続く言葉の数々が生み出された。
アニメソングという枠組みを超え、自らの個人的な感情や記憶を投影した作詞作業は劇的な効果を生んだ。時代劇アニメのオープニングで、少女の切ない恋心とコンプレックスが叫ばれる特異性。一見すると突拍子もないミスマッチが、視聴者に鮮烈なインパルスを与え、楽曲を単なるタイアップの枠から解き放ったのだ。