どれほど強力なパブリッシング体制があろうとも、コンテンツそのものに魅力がなければファンは離れていく。ここで根幹をなすのが、原作ブランドであるTYPE-MOONの圧倒的なクリエイティビティだ。シナリオを手掛ける奈須きのこ氏と、キャラクターデザインおよびアートディレクションを統括する武内崇氏の存在は、他の追随を許さない絶対的な強みである。
奈須きのこ氏が紡ぎ出す重厚かつ緻密なストーリーラインは、ソーシャルゲームの枠組みを遥かに超えた読書体験を提供する。武内崇氏を中心とする魅力的なキャラクター造形と相まって、プレイヤーは単に強いキャラクターを求めるのではなく、彼らの生き様やドラマに共感して「召喚」を試みる。この感情の移入こそが、息の長いIPであり続ける本質的な理由だ。