宿の目の前を流れる松川沿いには、整備された遊歩道が続いている。朝の澄んだ空気の中、川沿いをのんびりと散歩するのがおすすめだ。春には桜、夏には新緑、秋には紅葉と、四季折々の表情を見せてくれる。少し歩けば、大正時代の温泉旅館を修復した観光施設「東海館」もあり、歴史散策には事欠かない。
伊東の街自体も、昭和の面影を残すレトロな商店街や、新鮮な干物を売る店が立ち並び、歩くだけで楽しい。観光地化されすぎていない、どこか生活感のある街並みが、旅人の緊張をほぐしてくれる。宿を拠点にして、ふらりと近所の喫茶店に入り、濃いコーヒーをすする。そんな飾らない旅がよく似合う街だ。