耳のアクシデントを経て、彼のクリエイティビティは更なる覚醒を遂げた。ソロプロジェクト『ENDRECHERI』を通じて追及するのは、圧倒的な体感を伴うファンクミュージックだ。高音域の繊細な聴き取りが困難になった分、低音のベースラインやドラムのキックが引き起こす物理的な振動、そしてグルーヴのうねりに全身の感覚を研ぎ澄ませた。
J-POPの枠組みを軽々と飛び越え、粘り強いブラックミュージックの要素を自身の血肉へと変換する表現力。耳の障壁を「制約」として捉えるのではなく、「新しい音像を生み出す個性」へと昇華させた。この転換点こそが、アーティスト・堂本剛の第二の黄金期を切り開く原動力となったのだ。