ヒットを決定づけた最大の要因は、主演の綾瀬はるかと高橋一生による真に迫った演技合戦にある。正義感あふれる女性刑事・望月彩子と、サイコパスな殺人鬼・日高陽斗の魂が入れ替わるという古典的とも言える設定。だが、二人が見せた表情の微細な変化、声のトーン、立ち振る舞いは視聴者の想像を遥かに超えていた。
綾瀬はるかが魅せた冷徹で蠱惑的な笑み、そして高橋一生が表現した心細げで凛とした佇まい。入れ替わり直後のお互いに対する不信感から、次第に芽生える奇妙な連帯感まで、複雑に入り組む心情が見事に演じ分けられた。視聴者は「画面の中にいるのはどちらの魂なのか」を常に推察させられ、一瞬たりとも目を離せない緊張感に包まれたのだ。